読書「奇跡の経営」Monday
奇跡の経営 Mondayの章です。
前章であったリモートワークが増えている理由ですが、
欧米だと国土が広いために移動が大変だから、という理由が主なようです。
(出典がわからないので詳しく調べたい)
一方で日本ではどちらかというとプライベートと両立させるための新しい働き方、
という側面が強いようですね。
加えて、テクノロジーの進化により、よりリモートワークしやすい環境が整い、
普及が加速化しています。
この本も第3章を迎えましたが、セムコ社での事例が増えてきました。
「一週間毎日週末発想」と「社員を大人として信頼する」という考えに基づき、
一貫していることがよくわかります。
私自身は家族主義を謳う会社で働いてきて、合わないと感じることもあったので、
反対の論調であるこの本は面白いです(笑)
【前提となる考え方】
・会社のゴールは、社員の「生活」と「生計を立てる」ことを一致させること。
⇨誰も好き好んで嫌々働きたいわけではないので、
生計を立てながらも、社員が魅力的な天職を見つけられる組織にするべき。
・会社の利益ではなく、社員の利益を最優先で考えること。
結果として会社は発展する。
・社員が製品やプロダクトに興味を持てないビジネスは、絶対成功しない
・ストレスのない職場は、高い生産性を生む。
職場に家族主義を持ち込むことで、ストレスになることもある。
親族でも、好きになれない人はいるはず。
大事なのは「好き」ではなく、「尊敬」。
・すべての仕事が、情熱を持つに値するものではない。
⇨社員全員に、仕事に情熱を持ってもらうことは残酷なこと。
モチベーションを高める研修に時間とお金を注ぐのはムダ
【セムコ社の取り組み】
・受ける研修や仕事の範囲を自分で決めてもらうことで、才能や天職を発見してもらう
「発見」と「コントロール」は対極!
・「変動型給与」=社員が自分の給与をコントロールする仕組み
⇨給与を30%減らして家の時間を増やしたいのであれば、それでいい
減った30%は社内公募をかけて、新しい才能発掘の機会を待っている人に与える
・採用でも、何をしたいかを提案してもらう
・ちょっとだけリタイアプログラム
⇨年老いた時期にリタイアするのではなく、元気な時期に余暇を増やすもの
減らした就業時間分を、リタイア後に回すことができる
・ワークアンドストッププログラム
⇨最大3年間、休職することができるもの
その間に過ごす資金も、会社の中で積立ができる